有機農業とは、化学肥料や農薬を極力使用せずに作物を自然と調和した状態で作っていこうというものです。
例えば堆肥などの有機質肥料によって土を元気にして、病気や害虫に負けない作物が育つようにしようとするのです。
有機農業で最初に重要なのが苗を育てる土を作ることです。
市販のものは化学肥料が含まれています。
無化学肥料、無農薬の倍土を作ることにより、丈夫で元気な野菜が育つのです。
雑草については、一般的には除草剤などを使うところにアイガモなどを放ち除草したりします。
また敷き藁や紙などで覆うことで雑草を抑えることができます。
消毒剤の代わりに木炭が使われたりもします。
有機農業の方法にはこれ以外にもいろんな方法があります。
多品種を栽培することにより生物多様性の保全を試みたり、物理的な崩壊から保護する。
家畜を屋外で飼育する。いろんな方法があります。
これらの中から農業者がそれぞれのやり方を選択して個々の有機農法を確立させていくのです。
有機農業は大変手間がかかります。
ですから規模を拡大することは難しいです。さらにコストも通常の農業よりも高くかかります。
ですから有機農産物の価格は高めなのです。
しかし最近では、産地偽装や遺伝子組み換えなど食の安全性に不安を感じる消費者は有機食品への関心を高めています。
有機食品の品質を法律で保証するために、JAS法も改正されました。
また国も有機農業の推進に関する方針を定め、技術開発、普及活動、研修の導入、消費者への情報発信を行うようになりました。
こうして有機農業の推進と条件整備を図っているのです。
そうしたなか、有機JASマーク制度も始まりました。
農産物の安全性や消費者の健康志向が高まる昨今。
世の中に「有機」「減農薬」などの表示が氾濫しています。
そのため消費者は何を信じたらいいかわからない状態にあります。
そこで平成4年に表示の適正化を図り、消費者にわかりやすいようにしました。
しかし表示に際しては強制力がないため、不適切な表示などで消費者を混乱させていました。
そこで平成11年にJAS法が改正されて、日本農林規格が制定され有機農産物や加工品の表示の適正化が行われました。
有機JAS規格を満たすものは、認定業者から有機JASマークがつけられました。
認定されていないものに関しては、「有機」や「オーガニック」などの紛らわしい表示は不可となりました。
認定業者は農林水産省がJAS法に定められた基準を基に審査をして、認定後登録します。
認定業者は、生産者から申請を受けて審査します。
その際は、書類審査と実地検査が行われます。
農産物だけではなく、生産管理がきちんと継続して行えるかどうかも判断されます。
認定業者はその後最低1年に1回は調査を行い、現状を確認します。
認定を受けた有機農産物生産者は、有機農産物や加工品に有機JASマークを貼り付けします。
有機農産物の生産においては、環境保全のために化学肥料や農薬の使用を避けることが決められています。
堆肥等による良質な土壌つくりを行い、農地の力を発揮して栽培を行うことを基本としています。
また遺伝子組み換え種苗は使用してはいけないことになっています。
以上が有機農産物を作る、つまりは有機JASマークを表示できる条件となっています。